「3033健康ウォーキングクラブ」の設立をめざして

        NPO法人神奈川県歩け歩け協会  平成19年10月

1.    県協会は「健康ウォーキング」を「3033運動」をとおして実践していきます。

 NPO法人神奈川県歩け歩け協会(以降「県協会」と称す)は、単に歩けの楽しさを追求するだけでなく科学的なスポーツ理論に基づく「健康ウォーキング」を「3033運動」で積極的に展開していくことを目指しています。

 「健康ウォーキング」とは、歩けの楽しみやウォーキングによる持久力の向上等に加えて、適度なストレッチ(柔軟性)と筋力トレーニング(筋力向上)を追加し、体力の維持と向上を積極的に展開していこうというものです。そのことを神奈川県が提唱している1日30分・1週間3回・3ケ月継続してスポーツや運動に取り組む「3033運動」の中でウォーキングを通して実践していこうとするものです。

 そして、そのことを県内各地の地域で具体的に展開していく基礎組織が「健康ウォーキング3033クラブ」です。この「クラブ」では、ウォーキングを軸にしながらストレッチと筋力トレーニングをプログラムに従って行い、その上で体力測定を行い、それらの取り組みの成果をチェックし公表していきます。

2.「3033運動」を成功させるポイントとはなにか。

 「3033運動」は、1日30分・1週間3回・3ケ月継続してスポーツや運動に取り組むことで体力の維持・向上を図り、健康な生活をつくろうという提案です。

 1日30分の運動を1週間3回、3ケ月継続して行うことで、健康増進に効果があることは科学的な裏付けによりいろいろなところで証明されています。また、それらの具体的な運動のやり方についてもいろいろと本などで紹介されています。

 しかし、これらの提案や運動方法の紹介があっても、実際に県民一人ひとりが毎日の生活の中でこのような運動を継続して実行していくことはなかなか困難といわざるを得ません。そこに、神奈川県等の行政や健康関係機関等が外部から県民に働きかけることによる限界があります。県民一人ひとりの生活の中に入り、一緒になって汗を流して運動に取り組むグループを作れるのは私たちボランティアの県民自身の取り組みでしかありえません。ここに私たち県協会の大きな役割があります。

 そして、その取り組みは医師やスポーツ関係者等の専門家のアドバイスを受けながら、行政や健康関係機関等の支援と協力を得て県民運動として展開される必要があります。

 県協会が「特定非営利活動法人かもめウオーキングアカデミー」を神奈川県議会歩け歩け議員連盟と協力して設立し、多くの健康ウォーキング指導者を養成しようと取り組んでいることも、幅広い県民のこの運動の参加を促していくことを目標にしていることによるものです。この「講座」で生み出された多くの指導者による具体的な活動の場として、「健康ウォーキング3033クラブ」を県内各地に積極的に設立していくことが求められています。

3.「3033健康ウォーキングクラブ」の設立のポイントとはなにか。

 「3033健康ウォーキングクラブ」は「健康ウォーキング」を「3033運動」をとおして県内の地域の県民に密着して展開していくための基礎組織です。

 この「クラブ」では、ウォーキングを軸としてストレッチと筋力トレーニングを組み合わせて月1回以上、1時間〜2時間程度の運動を一緒に行い、その成果を体力測定で確認し発表していく活動を展開していきます。そして、そのためには参加者がこの「クラブ」の活動の主旨を理解し積極的に参加する意欲があることが前提となります。

 また、日常的なウォーキングやストレッチ、筋力トレーニングへの取り組みを記録した「3033運動手帳」などを活用し、その取り組みの評価も行います。

 筋力トレーニングなどを指導するために、10名に一人程度の指導者がつき、一つの「クラブ」は30名程度の規模で運営し、この指導に県協会より3名程度の指導者を派遣していくものとします。

 この「クラブ」は、神奈川県が提唱する「3033運動」を地域で推進していく組織として位置つけ、県全体の運動体として展開していくものとします。従って、この「クラブ」の成果は県全体でまとめ発表していくものとし、いろいろな指導方法や評価方法などは県レベルで統一したものとします。ここが、既に地域単位や市町村単位で展開されている健康づくり運動と違っています。

 この「クラブ」の企画や運営には、神奈川県をはじめとした行政機関や県内の健康関係機関及び教育機関、マスコミ等の支援・協力を求めていくものとします。そのためにも、この「クラブ」の具体的な成果を積極的に発表し、いろいろな機関が参加できる企画を提案していくものとします。

4.「3033健康ウォーキングクラブ」の組織化について。

 この「クラブ」は、30人程度の会議室等がある県内の行政施設やいろいろな施設に設置していく予定です。今回「かもめ健康ウォーキング指導者養成講座」を開催するにあたり、県内の1100ケ所の関連施設に案内チラシを配布しました。そうすると、少なくとも各市町村区単位に3〜4ケ所の対象施設があると予想されます。

 これらの施設でも、まず神奈川県の地域県政総合センターをモデル・ケースとして取り組みを集中させ、ここでの成功をテコに各市町村区に広げていく方法を採用します。その取り組みの初めとして、横須賀と厚木の総合センターから開始する予定です。

 これらの「クラブ」への指導者の派遣は、県協会で指示します。そして、5〜8ケ所の「クラブ」が設立され活動を開始したら、それらの「クラブ」を指導する「スーパーバイザー」を専門的に配置していくものとします。この「スーパーバイザー」は県協会直属の役員として毎週の会議に出席し各「クラブ」を指導していくものとします。

 これらの取り組みは2年計画で進めていきます。

 この「クラブ」と各歩け団体との関係ですが、各歩けの団体の会員が全てこの「クラブ」の活動に参加するということはないと思われます。各歩けの会員の中の有志が参加する形で最初は活動が始まると思われますが、一定の経過と期間を経るとこれらの「クラブ」のいくつかが集まって新しい歩けの団体が結成されていくことも出てくると思われます。

 ストレッチや筋力トレーニングは少し負荷をかけてきつめの運動を行う必要がありますので、歩けの参加者全員が参加するような運動にはなっていかないと思われます。また、無理やりそのような形を作る必要もなく、歩けの大きな運動の中にこのような「クラブ」の運動もあるというスタイルで進めて行くように考えておくことが大事です。一般の歩け参加者には「健康ウォーキング」の必要性やその効用、そしていろいろな取り組みの方法などを情報として的確に伝え、この「クラブ」の活動に関心を持ってもらうようにしていきたいと思います。また、いろいろなトレーニングのやり方を自分のペースで生活の中に取り入れてもらうことも良いのではないかと思われます。

しかし、この「クラブ」の運動こそ県協会が提唱している「健康ウォーキング」の姿であることを自覚し、時間をかけて成果をあげていくようにしていくことが必要と思われます。

5.「3033クラブ」指導員の要件について

 「3033クラブ」を指導する指導員は、まず「2級かもめ健康ウォーキング指導者養成講座」を受講していることが必要です。一般の歩け役員と体力つくりの理論と実技がこの運動の基礎になるからです。

 但し、たった2日間の講座で全てを学んで指導者になることは不可能です。従って、各指導員は常に新しい理論と実技を学んで身に着けていく心構えが必要です。そのために、最低でも年1回以上のレベルアップ研修会への出席を義務付けしたいと思います。

 「クラブ」における指導員の役割は、一定のプログラムに沿った運動の指導とその成果のチェックにあります。運動の内容自体は難しいものではありませんが、それらを参加者にいかに継続して楽しんで取り組んでもらうかという点に工夫がいります。そして、参加者の現状と成果を記録し評価してあげることが大事です。

 指導員の派遣やその指導内容については、県協会が責任をもち指示しチェックする必要がありますので、各「クラブ」の活動は県協会が把握するものとします。そのための組織を県協会内に設置する予定です。各指導員はこのことを自覚して活動して欲しいと思います。

 また、このような活動は多分一定の運動の進展の内には同様な形態で真似たものが出てくるのではないかと予想されます。「講座」を受講して独自にこのような活動を立ち上げる人も出てくるかもしれません。それはそれとして良いのではないかと思います。ここで違うのは、「3033運動」の大きな運動として展開していること、神奈川県全体での統一した運動として展開していること、県内の健康づくり関係機関等と密接に結びついて運動を展開していることなどが違ってくると思われますが、この運動を県協会だけが独占する必要はないと思います。

 今後の予定ですが、まず各「クラブ」に派遣する指導員を一定育成する必要があります。

横須賀と厚木から取り組みますが、早い機会に横浜、川崎、相模原、小田原、平塚、開成、藤沢の体育センター、横須賀の県立健康福祉大学などに運動を広げていきたいと考えています。そうすると、各「クラブ」に派遣する指導員は各「クラブ」に3〜5名とすると最低でも30名程度必要となってきます。また、横須賀と厚木でのノウハウを点検し普及していく必要もあります。

 そして、わたしたちだけでこの事業を進めるのではなく、行政や大勢の関係機関と共に一緒になって推進していくことを常に考えておく必要があります。

 まず、県内で一カ所のモデル・ケースで始め、そこでのノウハウと成功例をもって段階的に県内に広げていくようにしていきたいものです。そのためには、事業の開始の当初から段階的な進行計画をもって確実に事業展開していくことが大事となります。

 今後@指導員の養成と確保Aモデル事業対象県政総合センターへの根回しの開始B医師会や議員連盟等との打ち合わせC事業計画とマニュアルの作成D担当役員の打ち合わせEマスコミ等への宣伝の開始F参加者募集の開始などの取り組みを進めていきたいと思います。